1997年 コハマ ショーイチ的ココロ


第27回
「神頼み」

”新年あけましておめでとうございます”この団報が出ている頃はこーゆー事になっていることだろう。さて最近日本では御飾りが年末年始に渡り、2度世間に出ているのにお気付きだろうか?

そう、クリスマスのリースと正月のしめ縄である。我が郷里など一部では丸いしめ縄もあるから洋の東西、考えてみれば似たようなことをやっている。

リースは古代ギリシャの神々に、それぞれ花が定められていて祭祀時に神像の頭に乗せたとか。また西洋では柊等の常緑樹は冬に枯れないことから魔除けの効果があると信じられていたとか。 一方しめ縄は天照大神が天の岩戸から出てきた時、再び隠れられないようにしたことがはじまりとか。今でいえば「Police Line」のテープみたいなものだ。

さて皆さんは初詣には何をお祈りしただろうか?数年前速谷神社が燃えたことがあった。あそこは交通安全の神様らしいから火の用心の神様におまいりしておくべきだったのだろう。そのうちに交通、火、学問、家内安全等の神々で互助会でも作ればオールマイティの神になってよいと思うのだが!こんなうがった見方をするのは私だけだろうか?

なにはともあれ本年もよろしくお願いします。

【今月の格言】
宗教がありながら人々がこんなに邪悪であるとするならば
宗教がなかったとしたら彼等はどうなるのであろうか?   フランクリン


第28回
「競う」

時々ニュースなどで無謀運転の若者が追い越したのされたので大事故になることがある。ここまで行かないにしても我々も普段歩いているときに同じ様なことをやっていないだろうか?

普通に歩いていて急に前を歩いている人を追い越してやろうと思うことが皆さんにはないだろうか?その時私の頭には色々なことが浮かんでくる。走ってはいけない、相手に気づかれないようにしなければ、息づかいも冷静に、etc..

さらに歩道にタイルが貼ってあると大変である。ヨシ、このタイルを1個おきに歩こう、そうそうカラータイルも見逃せない。そうしているうちに目標の歩行者にもう少しで追いつきそうになった途端、角を曲がって何処ともなく去っていく。哀れ目標を私は「今の事はなかったことにしよう」と自分自身を納得させ、再び歩き続けるのであった。

【今月の格言】  よく笑うので馬鹿が知れる   西諺

PS.井上さん永い間ご苦労さまでした。


第29回
「ヤスミ」

皆さんGWはどう過ごされたでしょうか?よく連休に入る前「永い休みに入りますが...」という話を聞かされるが、私の感覚からすると1カ月くらいないと "永い" という気持ちがしないが、いかがお思いでしょうか。さて作家の永六輔氏によると "休み" の語源は "家住み" から変化したものらしく、家屋の中でゆっくりすることが本来の "家住み" の意味だそうである。

話は変わるが歌手のタケカワユキヒデ氏によると日本古来の3・3・7拍子では休みは数の中に入っていないのだそうだ。どうも日本では "休み" には罪悪感があるようだが、もう少し柔軟に考えてもよいような気がする今日この頃のココロであった。(ちなみに太平洋戦争当時、日本軍パイロットは負傷するか病気等にならない限り休みはなかったのに対し、米軍パイロットは1勤1休、つまり2日に1回出撃し最長6ヶ月で米本土へ休養のため帰還していたそうです。)

【今月の格言】 多忙な蜜蜂には悲しむ暇(いとま)がない。 ブレーク(英の浪漫詩人)


第30回
「カイダン」

「カイダン」と言っても怖い話ではない一般的な人であれば階段の登り降り等何も考えずに行っているだろう。中には2段飛び3段飛びの人もいるし「タカッ、タカッ」と3拍子で降りる人さえいる。

私の場合、時々意識しないと足がうまく運べないことがある。

つまり・右足太ももに力を入れる・引き上げる・体重を前方に移す...etc.等の手順が、いちいち気になるのである。こうなるとコンピュータのプログラムといっしょで訳が分からなくなる。ここでつまずいてはいけないので「なにも考えなくても人間の自動制御はうまくできているんだ!」と自分に言い聞かせて?何事もなかったのように階段と対決する今日この頃のココロであった。

【今月の格言】
恋に焦がれて鳴くセミよりも、鳴かぬ蛍が身を焦がす。


第31回
「古い奴だとお思いでしょうが...」

この科白を聞いて、あれかと気付く人はそれなりの年齢の人である。そう今はなき鶴田浩二が歌った「傷だらけの人生」の歌い出しである。氏は耳が少々悪かったために右手でマイク、左手を耳にかぶせた独特のポーズで歌っていた。ところが最近このポーズをやたらと耳にするようになってきた。そう携帯電話をかけている人達である。そのマナーの悪さが問題になっているが、車の中、歩きながら、自転車に乗りながら、皆鶴田浩二のポーズとなっている。携帯を書けている人々は気のせいかフンゾリ返って「オレハ携帯モッテンダゾー」的態度に見えるのは持っていない者のヒガミだろうか?

考えてみると携帯をかけながら「傷だらけの人生」を歌うと歌詞の内容がピッタリくるような気がする。ではこの辺で、一節を思い出しながらまた来月のココロダー!

科白:古い奴だとお思いでしょうが、古い奴ほど新しい物(携帯のことか)を欲しがるものでございます....何から何まで真っ暗闇よ、筋の通らぬことばかり、右を向いても左を見ても、馬鹿と阿呆のからみあい。何処に男の夢がある..

【今月の格言】
明日ありと思う心のあだ桜夜半に嵐の吹かぬものかな  親鸞


第32回
「お国違えば」

以前TV-CMで「お箸のお国の人だもの」というコピーがあった。最近はフォークやナイフも多用するが、紛れもなくそう思う。しかし高速道路のSAでは、フォークとナイフの絵がレストランの表示となっている。本来なら箸の絵にすべきだろうが、それでは2本の棒だけになり、何の意味だかわからなくなってしまう。その国にあった表示をすれば、インドあたりでは右手の絵(まさか左手がトイレの表示ということはないだろうが..ワカル人にはワカル、ワカラナイ人にはワカラナイ)になり、いよいよ "ナンダ、コレハ" ということになる。

やっぱり世界的にわかるとなれば、フォークとナイフなのであろうかと妙に納得する今日この頃のココロであった。

【今月の格言】
敵を作りたいと思ったら金を貸して度々催促するがいい   西諺


第33回
「守ってあげたい」

どうしてあなたは私に冷たいの?私はいつもあなたを抱き締めて守ってあげたいのに!

どうしてあなたは私を無視するの?私はいつもなにかあればあなたを助けてあげたいのに!

多しかにあなたにとって私はうっとおしくて邪魔な存在かもしれないわ。でもそれはあなたが好きだから、大切な人だからなの。

だから私を一人にしないで。そう、いつもいっしょにいれば私が必要だと実感することができるはずよ!

だから私はいつもあなたと一緒、これからもずっとずっと離れないわ。

え、私は誰かって? 私はそう、"シートベルト"....!

【今月の格言】
信ずるものは救われる、前に裏切られる   伊奈かっぺい


第34回
「邪念」

まことに申し訳ない。皆さんは多分コンクールや練習の時一生懸命歌っていたことでしょう。ところが、この私と来たらイッショウケンメイ歌っているハズなのに、くだらんことを考えていました。

(1)Ave Maria→阿部という名前の人にはマリアとつく人も多いだろうな...
(2)Dominus→ドミノ倒しに似た言葉だなぁ...
(3)tecum→手組む?
(4)in mulieribus→in無理デス、ブス
(5)ventris→便取ります
(6)tui→対
(7)ora→オラオラ
(8)pecatoribus→ポッカ取ります
(9)心の叫び→ムンク、叫び
(10)せつなさのあかし→明石焼き食べたい
(11)人々が木々を束ねる→ナンノコッチャ?
(12)染めはじめる→染之助、染太郎のおめでとうございます
(13)Deus→ゼウス?
(14)caritas et→借りたスエット
(15)jucunde→湯くんで...
(16)et amemus→エッと雨蒸す
(17)nos sincero→ノーシン、チェロ?  
こんなくだらないことばかり頭の中を駆け巡ってました。邪念のカタマリの今日この頃のココロでR...!!

【今月の格言】
 想像力は知識よりもっと大切である   アインシュタイン


第35回
「出てこい」

だいたい、あいつはイザという時にどこかへいってしまうんだよな〜!!スーパーのレジ、料金所、コンビニ、果ては賽銭箱の前でさえ。

どーでもいいけど財布の片隅に隠れてしまう5円君に1円君。どーしてすぐにでてきてくれないの?おかげでレジでは店員さんにイライラされる、後ろの人には睨まれるでどうにもバツが悪い。(こんな時オバタリアンは堂々としているだろうが)そして君たちの仲間をもらうと100円君のうしろからコソコソと出てくる。

おかげで財布はお腹のお肉のよーにブクブクになるしだいであーる!
私は言いたい。無駄な抵抗はヤメテ早く出てこい...と思う今日この頃のココロでR!

P.S:華原朋美と杏里がびっくり、ソックリ栗ふたつと思いませんか?
P.S:S.Kさん(私ではありません)、休日入門の際、台帳に'親和会'を'新和会'と書かないようにしましょう。

【今月の格言】
恋は遅く来るほど烈しい    オヴィディウス(ローマの詩人)


第36回
「効能」

なぜ私が髭を伸ばすのかは、伸びるものは伸ばしてみたいからである。髭がはえはじめた頃から時々伸ばしていた。ご先祖様もそうだった。

イスラム圏では髭は男の象徴で、髭がないのは子供かオカマだけらしい。パーレビ国王が髭を剃って亡命したのは、女装したにも等しくあちらではなりふり構わない行動だったのである。

ところで髭の効能だが

(1)気分転換になる
(2)顔にアクセントができる
(3)味噌汁などが髭に着けば後でもう一度味わえる
(4)伸びた鼻毛のkモフラージュ
(5)寒いときの保温、保湿
(6)剃刀負けが治る・・・

副作用として

(1)不潔に見える
(2)人相が悪くなる
(3)不精に見える・・・等がある。

秋の夜長、髭に思いを寄せる今日このごろのココロでR!!!

注)天才バカボンのパパのは髭ではなく鼻毛です

P.S.女子陸上選手にブロンズコレクターのオッティーという人がいますが、我々もそろそろシルバーコレクターを卒業したいですね!!

【今月の名言】
女ほど、この世に目出度き物はなし、釈迦やキリストをひょいひょいと生む
                              江戸川柳



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